|
詩人:どるとる
言葉にならない
気持ちがあるよ
思いを追い越せない
言葉があるよ
あふれてる水しぶきのようにとどまることのない聞き分けのなさ この臓物を引き裂く
それは例えるなら
昼下がりの公園に漂う陰鬱のような
もっと簡単に言えば
平和にあぶれた人たちの惚けた顔のような
そんな、無防備な幸せが 僕には痛いほど この瞼を熱くする
なんでだろうか
なんでなのだろうか
あんなふうに笑うのなんて全く馬鹿らしいのに 素直に嫌えない
だからそれは昼下がりの公園に漂う陰鬱のような
誰もいない夕暮れ時の路地を吹き抜ける さびしさのような
それに似た孤独が匂う。