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詩人:鰐句 蘭丸
流行歌が耳を通り過ぎる
揺さぶられない時間が流れる
いつからこうなったのか
心の中に真っ黒い自分が生まれてから
友達は居なくなった
しかし恋とか愛には飢えていた
手に入れると壊した
何故か孤独を愛した
そして時々真っ黒い自分との会話
そいつは俺を肯定してくれる
そいつは俺だ
分かっているから笑えた
著名な作家の心を打つ言葉も俺を避けて行く
政治家を責める言葉が思い浮かぶけど
すぐ消える
激しく熱い思いに突き動かされたい
そんな伝説のような主人公は現れない
いつかは自分が
なんていう夢ももてないくらい経済は貧困だ
結局は思想も貧困だ
羨ましがらないぞ
比べられてたまるか
そんな時間も蓄えられない
真っ黒い自分と入れ替わりたい
そうなった時
なにか
終わるだろうか