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[179450] 照る照る坊主

詩人:どるとる


言葉の奥に隠れた
君の心の声が
ふと雨のように
僕の胸に降る

君の言葉の裏に
そっと手を差し伸べて
僕は僕のできる
精一杯をするよ

暗い部屋の中
明かりを見つけたんだ
それは君という
ただひとつの花
汚れた世界にそっと咲いた

君の胸に降る
悲しみという雨を
やませることが
できるなら
今すぐ何もかも振り切って走り出す

君を悲しませる
全ての人や気持ちを
魔法のように
消せたなら
きっと素直な気持ちで言える 好きだよと

時計が回る 夜が来る 朝も来る
人 人 人 絶え間なく流れる人波に
僕はいつも置いていかれていた でも

僕の胸に降る
突き刺さるような雨を
避けることが
できないなら
せめてそばで同じ痛みを分かち合うと

照る照る坊主の代わりに そっと気休めでも 恥ずかしそうな顔で笑う君の瞳に
きれいな明日が見える

虹の架かった雨上がりの空に 僕らは
きっと心はだけて
笑っているから

無意味なんかじゃない
必要ないわけもない

君は僕の
僕は君の

愛しい照る照る坊主。

2012/11/10 (Sat)
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