詩人:チェシャ猫
いつの日か僕等
互いの息の白さに驚き
握る手の冷たさに少し戸惑う
そわそわとしだす街と
少し色めく僕の心
知らないふりして君はまた歩き出す
十字路に輝くツリーに背を向けて
もう君と過ごす3度目のイヴになるのに
未だにプレゼント何買おうか迷ってる僕がいる
眠れない夜に聞こえてくる
深々と降り積もる雪の音は少し冷たく
君にもらったマフラーと一緒に
凍える両手で抱きしめた・・・
見渡す限りの雪面に
忘れられたようにサク一輪の花は
少し切なくどこか温かく
泣き濡れた朝に凛と立っていた・・・
いつかまたこの日が来て
そして君の側にいるのが僕でなくても
またこの花は冬空を包み
降りしきる雪の中凛と咲いているのだろう・・・