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[159439] 陽と陰と夏の虫

詩人:OBO





僕はあなたの陰だった






太陽みたいなあなたの
唯一陰った場所
僕はそこにしか居場所を見いだせないんだ


夏の虫みたいに
光に魅せられて飛んできたのに


僕の存在は今のあなたの輝きを曇らす

本当はあなたの光に触れたかった



あなたの事が好きだった



その陰を取り込んで
僕はどっかに飛んでくよ

だからあなたはその太陽のような光をどうか絶やさないで

その光がないと生きられない人がいる


僕は平気

あなたの光が無くても
生き延びてみせるよ


宇宙は広いんだ
太陽みたいな光も
きっとまだどっかにある


僕は光の中で生きたい


だから


だからさよなら
僕のあこがれた太陽よ


救いはなかった
それでも愛した陰よ








2010/12/04 (Sat)
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