詩人:OBO
僕はあなたの陰だった
太陽みたいなあなたの
唯一陰った場所
僕はそこにしか居場所を見いだせないんだ
夏の虫みたいに
光に魅せられて飛んできたのに
僕の存在は今のあなたの輝きを曇らす
本当はあなたの光に触れたかった
あなたの事が好きだった
その陰を取り込んで
僕はどっかに飛んでくよ
だからあなたはその太陽のような光をどうか絶やさないで
その光がないと生きられない人がいる
僕は平気
あなたの光が無くても
生き延びてみせるよ
宇宙は広いんだ
太陽みたいな光も
きっとまだどっかにある
僕は光の中で生きたい
だから
だからさよなら
僕のあこがれた太陽よ
救いはなかった
それでも愛した陰よ