詩人:雪 刀寿
約束の、あの廊下で
手を取り合った日へ
揺らぐ根性で
君の声と ぼくの声を 絡めたい
今度こそ、ちゃんと握り返そう
手の平を きちっと見せて、
甘ったるい話は苦手だけど、
ぽんやり でも、はっきり重ねようか
夏の午後は なぜか さみしげ
だけど、
生まれ変わっても、もう 何度でも
あなたのセンスを だきかかえ、
のどを ゆすぐまで、
沁み込んでゆく星座の奥底・遥か彼方・空の上
あなたが微笑んで、
こっちへ光ったら、
ぼくは、なぜか、また、「二人で飛んだ」・・あの地べたを夢見てる。