詩人:さみだれ
彼の心に隠れた魔物が爪をたてて何か食べている甘いのかもしれない苦いのかもしれない口をすぼめて舌を冷やして彼の心の廃墟の街に魔物が一匹孤独に苛まれ彼の心に戸惑うあなた爪を噛んで精一杯の思考"つらいのかもしれない悔やんでいるのかもしれない唇を噛んで手を震わせて"彼の心の真っ白なところに指先が触れそうな触れられないような