詩人:鴉夜
下らない 嘲りの後
聞こえたのは
遠くで響く雷鳴が
遠くで煌めく光と共に
この暗い空間を染めて
煩い 雨の音が
窓を打ち付けて
僕を呼び出す
振り返れば あの日々も
偽物だったかもしれない
あの稲妻が
僕に 落ちて
僕を引き裂いてくれたら
そしたら 僕は
空に浮かんで
きっと 笑える
あの稲妻が
僕に落ちて
僕を 燃やしてくれたら
そしたら 僕は
灰になって
君を探せるのに…
下らない 嘲りの後
聞こえたのは
雷鳴と あの日の声
すべて 幻だったかもしれない
2005/07/21 (Thu)