ホーム > 詩人の部屋 > 梅宮 蛍の部屋 > 酷暑 > 投票

梅宮 蛍の部屋  〜 「酷暑」への投 票 〜

  • 梅宮 蛍さんの「酷暑」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[198790] 酷暑

詩人:梅宮 蛍

冷房の風が
私の肌を灼く
暑い日に
寒さで凍える私たちは
寒い日に
暖房の効いた部屋でアイスクリームを食べる
南極の氷が溶けていると
テレビが言う
北極では白熊が数を減らしているらしい
この異常な気温は
誰のせいかと問われても
私たちは私たちの命のために
エアコンを捨てることなどできない
せいぜいが
太陽のせいだと宣って
あるいは
それは
自虐だろうと嘯いて
ときには
もはや
自業自得と悲しんで
こころに吹く
風の出口に
蓋をして
冷房の下
肌を刺されながら
熱い珈琲を飲んでいる

2025/08/17 (Sun)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -