詩人:山崎 登重雄
日本男児には侍の血が流れている
刀を失ってからその血も薄れた
僕のような男が語っても仕様がないが
男も女も憧れる侍のオーラ
尊敬する父親像も職業も
そのオーラに起因すること大だろう
カッコイイ男たちがどんどん星になる
日本人らしい日本人がまた一人
男を貫いて天に昇った
二階級とか恩給とか形より
存在を失った御家族の悲しみは表しも癒しもできまい
しかし御家族の涙はその全てを超えて
真に威厳を湛えていた
あぁ、侍だったのだ。 と思う
しかし惜しい悔しい悲しい
公人よ侍の背中に学べ
真摯に手を合わせよ
本物の美しい国・日本を願う
僕も後の僕に伝え残す
ただ拙き弔いの詩を許されよ
慎みて心より侍に敬礼を捧ぐ