詩人:どるとる
冬の背中 旅に出る
春の訪れに気づいて
旅支度をする
寒さもあと少しすれば消えるだろう
冬の旅立ち やがて桜も芽吹いて
あたりまえに街並みは春の色
別れと旅立ちの季節
春の訪れに気づいて
切なさを知る
なんだか近くにあったものが遠く見えると涙零れるね
別れと旅立ちの季節
腰を上げた冬の旅人
街から去っていく
その背中を見つめて
かける言葉もないままに僕は手を振る
さよなら冬
久しぶりだね春
今はまだその真ん中
寒いような 温かいような 人の心も定まらない
別れと旅立ちの季節
近づく春の足音
この耳にきいている。