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猫の影の部屋  〜 「メフィストフェレスの歩く夜。」への投 票 〜


[154937] メフィストフェレスの歩く夜。

詩人:猫の影

夜に目が覚めた

嫌な夢だった訳ではない


先週知り合った女から手紙が届いた

どうしても逢いたいそうだ

どうしても逢いたいなら、どうにかしてあえばいいのに

他人まかせにしていることに、当人は気づいちゃいない


風が窓のガラスを叩いて

勝手気ままに部屋を出入りする

塞ぎたくてもふさげない隙間が、そこかしこにあるんだろう

強情で、傲慢な、その心




目を閉じた

世界はあいも変わらず真っ暗だった

2010/04/07 (Wed)
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