詩人:凪都
後ろからの南風に笑みを零す君なら不意打ちの真正面からの北風に訝しがるだろうみんな曲者さ四方八方へこんにちわとさよならを誰もが携えて歩く上空に渦巻く嵐足元の草達の夢の邪魔はしないつもりだから今は誰も君を撫でやしない擦り抜けていくのが一番風らしいはず捕まえないでいてよ空にかざした右拳の中開けたってカラっぽな事何かを信じているらしい君も、君さえ擦り抜けていく旅人は草を踏み付けて歩く事を良くは考えていない