詩人:是清。
幸せが住むと云ふ西の東の其の又北の南の圀に住むと云ふ幸せに逢いに行くわ幸せに成る為に彼のひとが昔云つたのよ其処は楽園と時を経て今妾此の圀で永遠の迷子煌びやかなネオン原子の宝石が今妾を彩るの輝かしい筈の其の栄光も年を経れば褪せるものねと溢れる迄の虚飾に縋つて困つた(悟つた)やうに彼女が云つた幸せが住むと云ふ陽気な町に住むと云ふ幸せに逢いに行つたわ幸せに成る為に今妾此の空虚な町に一人限り。