詩人:禪稀
入道雲に
夏虫の音色
六月灯に
朝のラジオ体操の音楽
いろんなモノが
夏が来たのを教えてくれる
今年はどんな楽しい思い出ができるのか?
平然を装いながら心踊らせている自分は‥“受験生”
夏を制する者は受験を制する?
そんなふうに云われる夏休みが
大切な時期だとわかっていても
この年の夏は今年だけ
だから俺だって楽しみたい
勉強だらけで苦しくなるのは嫌だから
ストレスなんか吹き飛ばしたいから
遊び時々勉強で―
それでいいじゃないかと思う俺
蝉がちょっとうるさいけれど
自分のペースでやっていく―
涼しい夜風が見守ってる夏の夜に
蝉の寝静まって静かになった空間で
俺は一人机へ向う
そんな日々の続く俺の中学最後の夏休み―