詩人:雪 刀寿
まだよく知らない事を知ってゆく 思考作業のプロセスは、
最初から二回目にうっすら接すように、
自分の力で分かってくる。
自分の中から理解が湧いてくる。
かつで既に思ったことあることを繋げてゆく。
幼い日の探究心。
少しきいたことある。
ちょっとわかってくる。
自分で確かめたくなる。
行動を促す。わがままを押し出す、強気な前進!
前にある何かの姿に、自ら息を合わせてみる。
敏感な視点が違ってくる。
あるポイントを深めてゆきたくなる。
くもりぞらが晴れてくる。
どことなく、見えないものが見えてくる
心が新しいものへアプローチする。
同じ、この人間が属する自然界共通の、似ている風景の風情と声色。
地球の箱中にある身体で、歴史の時間のたった今、人類が見たものに触れている。
てごたえなくして、生きている命の心は語れない。
初めて歩いた校庭の明るい陽射しは、腕白を大手を振って受け入れてくれる大らかな父親に見えた。
裏山から差し込む春の日差しは、食べ物も旅も 準備された、怪獣・恐竜への育成と共に、自分が愉快な竜巻になれるように仕向けられた、面白いエネルギーのお誘いに思えた。
あたたかな世界の空間が、頼もしい時間を連れて、また ありったけに生きようという勧誘にやって来る。