詩人:46
昨日の当たり前が消え去った
昨日の私はいなくなってた
望んでいたわけではないけど
ずっと満たされていたわけでもないから
空っぽに感じる今を心底嫌うわけでもない
一からのスタートなんて言ってしまえば
私の口からは贅沢すぎる思考
朝も昼も夜も淡々と流れていく時間に
あなたという存在が染み渡っていく
一旦置いていたかった愛の言葉も
今は足りないくらい体に巻き付けていたいくらい
やっと呪いからとけたのか
それとも今まさに悪夢に犯されているのか
失ったものに悲しんでいる今が罪深い
気づいて有り難みを感じる私は罪深い
何もやる気が起きないこんな日は
何もしないで流れる血を想像する
これでも息をしている私の意味は
意味なんて何もないと分かりきった大人は
とても生きづらい