詩人:重夏
雨の気配雨の匂いまだ少し肌寒い微風が肌を滑り 前髪を梳てゆく雨の飛沫をうけ騒めき揺れる雄々しい緑の葉霞み掛った視界指先に触れる 穏やかな時間静かな空気を震わせるしとしと降り続ける雨の糸雨音に耳を傾けながら心地よさに背を預ける束の間のひととき響き渡る 雨の音色ゆたゆた漂う 雨の匂い雨の日の時間雨の日の薫り