ホーム > 詩人の部屋 > さみだれの部屋 > まほろばの夜 > 投票

さみだれの部屋  〜 「まほろばの夜」への投 票 〜

  • さみだれさんの「まほろばの夜」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[176526] まほろばの夜

詩人:さみだれ

まほろばの夜にて
月は映えるがヴェールの奥に
うす濁る光を携え
そは野犬となりて街にのさばる

まほろばの夜とて
風は四肢を切りつけ去り行く
ガラス越しに手を伸ばせど
そは醜いパペット
そは戯謔の極み!

──


寝台に横たわり
夜想にふけるか
色青く
声さざめく
星に願うか
うちゆする
窓辺の花を
口にするのを
恐れた花を
仄かに香る
甘く淑やかに
けれど強やかに
夜想にふけるも
寝るには足りない
声さざめく
星に願うか
うちゆする
窓辺の花よ
清くあれ!


──

まほろばの夜にて
人は陰るが月光のごとし
違う御身の胸のうち
そは光を隠し夜にたゆたう


2012/05/28 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -