詩人:どるとる
雪降る道に続いてる
一本道
屋根の上の雪が解け
滴る水の音
雪に隠れて 春を待つ 小さな蕾 その身を頑なに固めて
寒くないかと 話しかける子供の
無邪気さに 雪は ほころんで
あまりの優しさに 熱を帯びたように
雪は 解けて 嬉しそうに笑った
君のあとを追いかける夕暮れ うっすら残る
誰かがこしらえた 雪だるま
ぽつり灯る 明かり揺れる通り
はるか先には 早くと急かす君の手がある
春を待つだけの 凍えた日々の中に 見つけた 小さな幸せ
僕の中に 芽生えた。
2014/02/11 (Tue)