詩人:さみだれ
ジャーヘッドは凱旋し
子供たちはバッジをまじまじと見つめ
君たちはテレビの中に
戦争の終わりを見た
ギター片手に酔いつぶれ
ろくに歌えない愛の詩を書く
表現のない詩と
感情のない音と
君たちはそんなもので
世界は素晴らしいと言う
彼女が鏡を磨くのはなぜ?
きれいな自分を見たいんじゃない
自分とともに何があるかを見たいんだ
神様は野良犬のようだったよ
居場所を与えてもらう相手がいないのさ
君たちは雲の向こうに
楽園があると信じたいだけ
それはとても平和とは言えない
それは愛と呼ぶには残酷だ
君たちは目を開けたふりをして
本当は眠っているんだ