詩人:七緒
わかってる 煙草は消して行くから
例えばこんな場面に
言葉なんかが必要なら
今すぐにでも君に夢の話をしただろうな
君の笑顔を覚えている
うんと昔から知ってるようで
淋しさを拭ってしまえば
何もかもを忘れるけれど
人を愛して初めて知ることが
僕らには多過ぎた そうだろ
世界は歩き
また始まる
あの日
髪に通す指に恋をした
丁度結わく前 息をひとつ はいた後
わかってる
何も残さず行くから
例えばこんな場面に
言葉なんかが必要なら
何度でも君に
愛の続きを 話したのに
2010/11/14 (Sun)