詩人:槊哉
生きたい…と強く願いながらも、意識を放り投げて、楽になりたいという矛盾に嫌気がさし...
僕は、扉を開けてしまった―――
意識の1/3を扉の向こう側に置いてきた。
それなのに何もなかったかのようにいつもと同じ態度…
臭い物に蓋をして、責任を放棄した。
―――どうして、僕を置き去りにしたの?
僕は、悪い子?
私は、悪い子。
咎人ですか?
ただの背徳者ですか?
僕は、誰?
君は――
何も見なかった。
だから、何も知らない。
もう、私に構わないで…
扉の向こう側に帰りなさい。
ここに君の居場所はない。
だから、お願い。
私の意識に入り込まないで…
もう、ここへは来ないで。
君は、要らない子なのだから...