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詩人:Paradox
深く淀む夜は底の方で暗く 気が付けば頬を伝う泪も 綺麗だと思ってました ―トテモ悲シクテ 月ノ眺メ方ヲ探ス 同ジ光ニハ成レナイノ? 君の傍に居る事を望み 其の為の肩書きまで欲して もう、戻れはしないと気付いている。 今夜も、君に見立てて月を見るのでしょう。 丸く光る夜の底は眩い 気が付くと水面に歪む影も 綺麗だと思っていました。 ―上手イ誤魔化シ方ヲ 探ル同ジ気持チニハ ナレナイノ―? 君の声を訊くだけで 全て、満たされていく気がしていた これ以上、失わない様に 両手で耳を塞いで もう、戻れはしないと気付いていた… 今夜も君に見立てて月を見るのでしょう。