詩人:風凛
―――ふと『俺』が横を見ると、生まれた言葉を国家に反する記述のように、黒で塗り潰す【俺】が三人。「やめてくれ!!なんでこんな事するんだ!!」『俺』はただ消される言葉たちが可哀想で。三つの空虚な声が答えを重ねる…[オマエの言葉が他人と違うから、消す。][オマエの言葉が目立ちすぎるから、消す。][オマエの言葉なんかに誰も同調したりしないから、消す。]こうして『俺』は石垣となった。 一般人 と い う 巨大な石垣の 一つの 石となった。