詩人:亜子
霧雨がしんと幕をおろすあなたしか見えない夜雨粒を互いの吐息でつないだ首飾り指先の繊細なうごきをおぼえて大切に守るそう祈りをかけたそして遠くをのぞむ眼差しをもつ二人だった守れば守るほどゆがんでいく祈りについに壊れたあの衝撃と霧雨が晴れた開放感は忘れはしまい