詩人:スガワラシンゴ。
掴みそこねた君の手を
もう握りしめる手立てはないが
君を想う僕の心を
引き止める術もないはずだろう
君から目をそらした瞬間に見た
曇る表情をなんと言葉にすればいいかな
その後に僕が負った自業自得の痛みを
なんと表現すればいいかな
馬鹿だなぁと
一人笑うが
その後に残る
なんともいえない無音を
かみ締めて震う
この部屋に君がいないんだと
室温の低さで気付く
今さら気の利いた言葉浮かんで
より一層虚しさが増す
また君が好きだと知った
次の瞬間にもう戻る事はない事も
胸を刺す痛みだけ
やけにリアルに