詩人:そら
こんなに小さかっただろうか
静かに眠るあなたに
ぼくはつぶやいた
わけも聞かず
こぶしをふりおろしたあなたを恨んだこともあった
いつも家族の先を歩く
あなたの背中をまぶしく見上げたこともあった
背伸びをしても届かない
あなたの背中を越えたくて
ぼくは
今まで歩いてきたんだ
少しはぼくの背中も大きくなったでしょう
そんなぼくの言葉に答えぬまま
あなたは去ってしまった
もう
あなたの背中を見ることはない
それでも
ぼくはあなたを越えようと歩き続けるだろう
これからも
ずっと
2003/05/21 (Wed)