詩人:凪都
白に浮かんだ黒い世界から一粒二粒透明を零す頃大地にしみ込み土に薄い影を作る向かい風にもかかわらず留まっていた歩が進みだしたら足の裏に隠した雫をそのまま踏み躙り次は上の空で歌を唄う弧を描くだけの口の奥今日から少しづつ牙を磨き始めよう