詩人:老女と口紅。
ねぇ‥風の吹くまま 気の向くまま人の目も気にせず 流れゆく雲だけ見つめ 歩めていたならアスファルトを割り 芽吹く命に乳飲み子抱え 微笑む母親に 優しさ感じて いたのなら‥僕は もぅ少しだけ 大きくなれて いたのかな君の潤んだ瞳 寂しげな仕草に二人公園で 足元にある 四つ葉に 気づいていたならきっと僕は今頃幸せに溺れていたのかもしれないな