詩人:どるとる
生まれ変わりたい
ものはあるかと聞かれて
君は無になりたいと言った
僕は あなたに こう言ったよ
生まれ変われるなら僕はまた僕になって
君のそばにいたいと
だから生まれ変われるなら
あなたはまたあなたになればいい
それは僕の勝手な押し付けかい?
そう言うとあなたは笑いながら
優しくうなずいたよ
輪廻不転生のこの世界で 永遠を願う僕らの明日が たとえば
真っ白い朝靄のような無でも そこに少しの幸せがあったなら
僕らはきっともう一度朝を 待つことが出来る。
2014/03/16 (Sun)