詩人:梅宮 蛍
閑かな夜だった詐欺師が一人やってきて僕のお腹を裂いてしまった痛みに向かうトンネルはとても長くて光も無い四方から聞こえる低い唸りは反響しあって頭蓋を埋める詐欺師の姿はとうに無く穏やかな夜は壊れてしまったトンネルの外には朝がある痛みに満ちた陽の光それでも僕は夜の中にいたかったいたかったんだ