詩人:猫の影
頭を抱えて伏せていれば
なんとかなると思ってた
どうにかなると思っていたんだ
遠のく君の想いに気付けないで
僕はしたばかり見ていたから
明日どうしようとか
夕飯何にするのかとか
そんなどうでもいい会話
できなくなるんだろうか
だろうかと
頭を抱えて書きつけていれば
なんとかなると思ってた
どうにかなると思っていたんだ
遠のく明日の風に気付けないで
傷つけないでと、そんなことばかり
裂けた皮膚から
何かが零れだした
頭を抱えて伏せていれば
全てがうまくいく
うまくいくはずだと、
そんなことばかり信じていた