詩人:どるとる
死刑を宣告された死刑囚が冷たい牢屋の中で死刑執行の日を待っているその気持ちは僕にはわからない わからないどうして人を殺めたのだろうどうして人を殺めなければいけなかったのか他人は勝手に噂するが そいつの答えはきっと僕と同じようにわからない わからない人を殺めた あなたのことなど僕にはわからないけれど罪を償うその日には雲ひとつない青い空があるようにせめて痛みのない安らかな死を 願うのさせめて心からあなたが殺めた誰かに償いながら死んでゆけることを祈ります。