詩人:安曇
さわがしい車内が孤独を運ぶ乾いた笑いが悲しくて一人静かに空を見る僕の心とは裏腹に空は厭味なほどに青々しい一定のリズムで電車は進み一定のリズムに身をゆだねる貴方の手私を幸せにする――魔法の手ねえ、貴方の声を忘れる前にもう一度名前を呼んでねえ、貴方の笑顔を忘れる前にもう一度笑ってみせて騒がしい車内貴方がいない電車は孤独しか感じない