詩人:雨蛙
静寂の雨 降り続く中すくいあげる言葉声にするには拙くて想い留めるにははかなくて零れる雫が 涙に似る虚空の太陽 降り注ぐ中照らしだされた言葉伝えるには足りなくて想い届けるには脆過ぎて零れる光が 心に似る悠久の月光 舞い降りる中水面に揺れる姿映し出される想い雫は波紋を 光は陰をより濃く鮮明な姿を見せる醜いほどに 深い色で残酷なほど 鮮やかに