詩人:どるとる
夜の中にそっと忍び込む ざわめき
胸の襞を撫でるのは風の悪戯か
私の手のひらに走る 薄い線の一本一本に
銀河のような 宇宙のような 物語を重ねる
言葉はなんて頼りないんだろう
語れば語る程こぼれ落ちる水のよう
落ちる間際まで それはそれだったのに
地面に落ちてはじけて壊れてしまえば
もうなんでもないただの星屑さ
何事もなかったように後片付けする
生命線をなぞる旅に出かけよう一緒に
たくさんの涙を連れて
たくさんの笑顔を連れて
僕が生きるその訳を知るために。
2014/05/01 (Thu)