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[184863] 夏のそばに

詩人:どるとる


だんだんと だんだんと緑深くなってゆく
夕暮れの街並みをひとり眺めていました

悲しみは悲しみのままで
何気ない暮らしはただ続いてゆく流れてく

繰り返すすべてはきっと誰のせいでもないよ
だから僕は誰も憎まないように目を閉じる

静けさの中に生まれる木々のざわめき
星たちのささやき声

大切なものは 僕たちの気づかないところで確かに息づいてる

だから、泣かないで
ほらオレンジ色の空の下 独りきりでも

誰かの夏のそばに
そっと寄り添ってる
五月雨は あなたのよう

心のいちばん近くで
風鈴の音に耳をすませば
そこかしこに夏が見えるよ。

2014/05/03 (Sat)
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