詩人:山崎 登重雄
迷える子羊のためにこの扉はいかなるときも開かれているのです静かな微笑を湛えた老神父の背後には完璧な防犯システム病めるかな現代社会僕らには扉など最初から存在しない怖いのは僕も同じ生き抜いていく不安先立つ物に欠ける現実でも偽りなく誰かの為の故郷でありたい極上のおかえりを忘れないそもそも迷いはあれど軟な子羊で終わる筈がない羊飼いの出る幕ではない見渡す限り緑輝く夢原いっぱい味わってこい僕は君を数えて眠る