詩人:カクレクマノミ
暗闇の先に光ったのはただのコケ
既に光ることを忘れた人を見透かす
貴方は透明ですか
もうなんかゴチャゴチャしてるね
どうか光を絶やさぬように
前に進んだのは意思だろうか
すんでのところで思いとどまって知る
何かに操られていたかのように愚かさを
回想連ねて苦しみを知る
幾重に祈る銀河の凪を
銀河を超えたら何を見る
どうせと白けたぼくにゃ見れない光
あの子もその子も石ころと
変わぬような意思持たぬ五月蠅い口
もう一歩踏み出せば先があると
思った一歩も繰り返し
飯を食った後味は大概忘れて上がる日
すがる弱さをどう見れば
欺く滑稽な海の中で
希望はここにあったといふ
誰かがずっとここにあったといふ
どうだろうか、ここでいいのだろうか
同じような問答を君にも問う