詩人:甘味亭 真朱麻呂
振り返りゃ見える
今まで歩いてきた長く続いた道の上
僕がつけた幾つもの足跡
その足跡は僕に大切なことを思い出させてくれる
年老いた頭に残る幾つもの思い出
その場面の一つ一つを記憶している
ありきたりな毎日だけど
僕にとっては忘れられぬ大切な思い出には変わりないのさ
だからもう一度
振り返ったときには
この世とお別れするとき
だからあの頃精いっぱい生きていたんだ
年をとった今だからこそ
言える大人びた言葉
自分の涙で足跡が消えてなくならないように
涙は拭いて
明日へと行こう。