詩人:aria
少し一人になりたくて
辿り着いた帰り道
何も怖れずに泣きたくて
飲み込む闇に甘えてみせた
無反応な日常は
両肩抱えるほど冷たくて
探り探り描く展望に
正直ちょっと疲れてた
新しい靴が
ふいに色を取り戻すから
反射的に見上げる
とんでもなく優しい
藍色の空に丸い月
それって反則じゃないって
だってあんた尖ってばかりじゃないって
悪態ついたって
止めたくない涙をずっと照らすから
止められない涙をずっと照らすから
優しい歌とか呟いて
けなげな花とか愛でてみた
哀しい歌を抱きしめて
傷ついた鳥とか連れ帰ってみたんだ
あたしらしくないと笑って
きっと君も同じ理由で笑っただろう
少し一人になりたかった夜
お節介な傍観者
月が邪魔する夜