詩人:緋文字
夏の末せめぎあうように惜しむように愛しむようにいっそうと激しい蝉時雨鳴き声に泣き声に耳を奪われる尺度が違うだけであなたたちの一週間はきちんと一生分なのかしら私はそんなに必死になけているかしら室内に流れるボリューム同調するように上げて日が暮れてしまえばすっかりと秋の夜気をつれてくるこの季節に挽歌を贈る