詩人:どるとる
人が生まれるときその命は見えない砂時計を抱えて生まれてくるその砂時計は砂の代わりに時間のかけらが落ちる少しずつ 少しずつ僕はこの世界から遠ざかる 関係性をなくしてゆくように今、物語のページを大きく風が捲った僕の心に映るのはきれいなものばかりじゃない傷ついたままなら傷ついたままひずんだままならひずんだままあるがままの姿で醜さも隠さないで僕が僕で あるように君は君で あるようにたったひとつの今をそれぞれに生きてるそれなら抱えた傷跡も痛いだけじゃない。