詩人:高級スプーン
新しいものを追い掛けるのは自分の尻尾を掴もうとするようなもの過去は常に最先端にあって未来に生まれる者ほど先は長く辿り着くその日は遠い百年早いと鼻で笑われた坊主は意地になって前に前に手を伸ばす何かを掴んで輝く顔その手をゆっくり開くとそこにはほこりがあるだけで和尚の尻尾はまだまだ掴めそうにない先の事しか考えず足下を掬われてばかりだと気付けもしないうちは