詩人:どるとる
水面下から
睨みをきかせて
おまえは愚かだと
言葉を尖らせる
おまえの愚かさは
棚に上げられて
時代や人のせいにして
世相を憎む人よ
今日もおまえの瞳は澱んでる
駅のそば隠れた路地裏でギターを抱え
歌を歌う 若者は自由とつかみどころのない愛を繰り返し歌う
僕は何をしていますか
あきれてばかりで声に出そうともしない
今こそ その願いを
その祈りを歌にして
時代に拳向けよう
なにか不満があるなら掲げればいい
それぞれの訴えを
人混み むせかえる
真夏の十字路
人はどこへ向かうのか
明日は相変わらず迷子のままさ
予定は相変わらず未定のままさ。