詩人:どるとる
夜は果てへと 果てへと伸びていく
闇を広げて 広げてゆくんです
それは夜が 朝をめざして歩いているから
どこまで行くのか
どこから来たのか
わからない
連れて行こう 悲しみも 消えない痛みも
引き連れて行こう
伝えきれない言葉も さよならの意味も
すべてがすべて 意味があるわけじゃない
それでも すべてがすべてに光を持たせてる
それはきっと 僕らが生きているということを 肯定してる
夜はまるで そんな僕らの 命を運ぶ箱船
夜はまるで そんな僕らを 哀れむまなざし。
2014/08/18 (Mon)