詩人:甘味亭 真朱麻呂
深い暗闇の向こうから聞こえてくるやさしげな子守歌 聞き覚えのある特徴的なその声 大好きだった母の声 聞き間違えるはずはない 確かに母の声だ 死んでしまってからも 僕のことを心配して せめて夢の中だけでもと 僕に懐かしい子守歌を聞かせているようだ その声を聞く度 僕は思わず涙してしまう 懐かしさに胸が熱くなるんだ それでもあなたは姿を見せず ただ声だけで唄を唄うだけ やさしい声のあの懐かしい子守歌を。