詩人:高級スプーン
するり抜けていく木綿のような後味遺らぬ肌ざわり逆に気持ち悪い飛ぶ鳥が濁す寒さ内側から冷えてくる何かぶつけてやりたくなって使用済みのティッシュ丸めて投げた紙一重で届かないブラジルは遠い一度くらい振り返れ足早に去る猿肩が軽いみぞれの辛苦背負って行った遠足帰りの物悲しさで口笛知らずにひらひらすたすたひゅるひゅると帰らない路を急ぐ上塗りし過ぎてチョモランマ頂上からでももう見えないな