詩人:アル
必要な人を失う度に迷路は増えて経験は地層のように重なってはくれない三半規管はチリチリとスパークしたままバランスがとれない体を伸び縮みすれば歩けることは知っている遥かな大地で辛うじて繋がっているという途方もない想いだけが塩で溶けかけたナメクジの動力源かたつむりにはなれない背負うべき殻が退化するなら